今週は、杉野幹人さんが書いた『超・箇条書き』を読みました。

「読みやすい文章を書くには箇条書きが大事」ってことは、もちろん知っています。

ただ、杉野さんがおすすめする超・箇条書きは、想像の3倍使えるテクニックでしたよ。

「超・箇条書き」とは、一瞬で情報を理解させるテクニック

「超・箇条書き」とは、箇条書きを進化させた言葉です。

情報を整理するだけでなく「この文章、わかりやすい！」と、読者さんに感じてもらうためのテクニックですね。

著者の杉野幹人さんは、シリコンバレーや世界的コンサルティングファームでの経験を通じて、超・箇条書きを身につけました。

超・箇条書きをマスターすると、あなたの文章は劇的に読みやすくなりますよ。

今日から実践「超・箇条書き」のテクニックを3つ紹介

ニュースレターで伝えたいことは、以下の3つです。

• 読者ファーストのライターは、積極的に箇条書きを使う
• ディレクターに「ダメなヤツ」と思われないためのガバニングテクニック
• 超・箇条書きでは動詞の体言止めを使わない

読者ファーストのライターは、積極的に箇条書きを使う

なぜなら、箇条書きを使うと、読者さんの情報処理の負担を減らせるからです。

たとえば以下の文章、箇条書きを使ったほうが読みやすいですよね。

＜ベタ書きの場合＞

読みやすい文章のポイントは、シンプルに書くことです。長すぎる文や複雑な文章は、読者さんの理解を妨げます。
つぎに、論理的な文章構成を意識してください。結論ファーストで書き出し、その後に具体例や補足説明を加えるとよいでしょう。
さらに、読者目線を忘れないで記事を書きましょう。あなたが伝えたいことよりも、読者さんが知りたいことや疑問に思うことを先回りして答えてください。

＜箇条書きの場合＞

読みやすい文章を書くポイントは、以下の3つです。
・シンプルに文章を書く
・結論ファーストで書き出す
・読者目線を意識する

ベタ書きの文章を読んだ読者さんの脳内を、図解してみました。

箇条書きを使うと、読者さんの脳みその容量を増やせるんです。

わたしもWeb記事を読むときに、箇条書きが適切に使われていると本当に助かります。

一方で、国税庁の確定申告マニュアルのように、まったく箇条書きがない文章は読んでいてつらいっす。

「うおー、文章が長すぎて意味不明だろ！」みたいな。

読者さんに余計な負担をかけないためにも、積極的に箇条書きを使いましょう。

ディレクターに「ダメなヤツ」と思われないためのガバニングテクニック

ガバニングとは「全体像を最初に宣言する」という意味で使われます。

文章では、以下の部分がガバニングです。

箇条書きを使う前にガバニングを意識すると「あのライターさん、仕事できるよね〜」って評価されます。

たとえばディレクターさんにチャットで質問したとき、最初にガバニングがないと「どのくらい聞きたいことがあるのよ？」って思われるんです。

ディレクターの立場になると「今日は3つ聞きたいことがあります」と、先に宣言してもらえると、スムーズに対応しやすいです。

相手への優しさだと思って、箇条書きの前にはガバニングを意識しましょう。

超・箇条書きでは動詞の体言止めを使わない

書籍の中で「動詞で終わる文章を体言止めにしたらダメですよ」と、書いてありました。

よーく考えたら、たしかにそうですよね。

そもそも動詞で終わる文章を体言止めにすると、前後の文脈を読み取れないから、読者さんは意味を読み取りにくいです。

具体例を3つ紹介します。

体言止め：業務効率化
修正案：業務を効率化する/業務を効率化できた

体言止め：経費削減
修正案：経費を削減する/経費を削減できた

体言止め：売上アップ
修正案：売上をアップさせる/売上がアップした

動詞を体言止めにして書くと、読者さんは「これ、どっちの意味だろう？」って混乱しちゃいます。

同じように、以下の箇条書きもよくない例です。

業務効率化
・AIツール
・外注

↑業務効率化に関するヒントが少なすぎて、ちょっと何言っているのか分からないですよね。

「外注」という言葉だけでも、2つの選択肢が考えられます。

• 外注化に成功したから、業務を効率化できたの？
• これから外注を進めて、業務を効率化させたいの？

箇条書きの内容が正確に伝わらないと、読者さんは具体的に行動できません。

超・箇条書きを効果的に使うためにも、動詞を体言止めで終わらせないよう注意してくださいね。

おわりに

書籍の中には、今日から使えるテクニックがたくさん書いてありました。

文章力をアップさせたい方は『超・箇条書き』を読んでみてください。

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それでは、来週の木曜日におあいしましょう。

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