「この人の文章、めちゃくちゃ分かりやすいな」

そう感じる相手って、実はプログラマーやエンジニアの方が多くないですか？

今週のニュースレターでは、プログラマーの文章力が高い理由を深掘りし、あなたが書く記事をパワーアップさせる方法を紹介します。

じつは今回の記事、音声配信で「プログラマーやエンジニアの文章力って高いですよね」と話したことがきっかけで生まれました。

当時は、ぼんやりとしたイメージしかできていませんでした。

しかしリスナーさんから教えてもらった1冊の本の中に、プログラマーの文章力が高い理由が書かれていたんです。

小学校でも必修化されたプログラミング教育には、文章力をアップさせる秘密がつまっていましたよ。

※お願い
今回のニュースレターでは、プログラマーとエンジニアを同じ職種として扱っています。

プログラマーの文章力が高い理由は相手目線に立てるから

著者の藤吉 豊さんはプログラマーのライティング能力が高い理由を、以下のように説明しています。

プログラマーの文章力が高いのは、「ものごとを論理的に考える習慣」が身についているからです。

引用：『文章力が、最強の武器である』23ページより

論理的に考えていると言われても、ちょっとイメージできないですよね。

プログラマーの仕事に触れながら、具体的に説明させてください。

たとえば彼らは「システムをこう動かしてほしい」とユーザーから要望を受けます。

ユーザーの要望を実現するため、プログラマーはコンピューターに順序立てて正確な指示を書きます。

この指示が「コード」と呼ばれるものです。

もしコードの順番がめちゃくちゃだと、システムは正しく動きません。

システムの誤作動を、バグ（不具合）と呼びます。

つまりプログラマーはコンピューター（相手）が理解しやすいよう、論理的に筋道を立ててコードを書く必要があるんです。

筋道を立ててコードを書く作業は、読みやすい文章を書く工程と同じ。

結果的に、プログラマーは自然と文章力も身につくんですよ。

また、プログラマーは未来の読み手のことも考えています。

数年後のシステムメンテナンスをスムーズに作業するため、誰が読んでもわかりやすいようにコードを書いているんですよ。

未来の読み手（同僚や将来の自分）の視点に立って、意味が伝わるよう工夫してコードを書くことが、プログラマーの文章力が高い要因となっています。

プログラマーの論理的思考力をあなたの文章に応用する3つの方法

とはいえ、わたしたちWebライターはプログラミングができません。

できないから諦めるのではなく、プログラマーの思考法を応用させてもらいましょう。

彼らの得意技「論理的思考力」をライティングに使う方法を3つ紹介します。

①文章を書く手順を明確にする

「文章の型を使おう」という提案です。

文章術の本によく書いてある、PREP法やPASONAの法則を使って文章を書きましょう。

例⤵️

・まず結論を書く

・理由を3つあげる

・具体例を書き結論に納得感をもたせる

・もういちど結論を書く

ライティングの型を使うことで文章に統一感が生まれ、あなたの記事は読みやすくなりますよ。

②読者の視点で文章をチェックする

たとえば

「この説明で読者は理解できる？」

「専門用語を使いすぎて読者を置いてきぼりにしていない？」

このように、読者目線で文章をチェックできると、読みやすい文章を書けます。

自分の書いた文章にツッコミを入れる気持ちで読み返すと、より良い記事になりますね。

③未来の自分が読んでも伝わる文章を書く

よくない例として、流行語をたくさん使った記事は読みにくいです。

流行語を使うとリアルタイムで読む人は楽しめますが、数年後に読み返すと「なんのこっちゃ？」となってしまいます。

具体例はこちら⤵️

「この記事ガチでエモい」

「ChatGPT、神ツールだろ」

「バイブコーディングが流行っているから副業でワンちゃん稼げる」

↑2025年には通じても、2030年に読む人には意味不明かもしれません。

数年後の自分や、はじめてあなたの記事を読む人でも理解できるような文章を心がけましょう。

AIをパートナーにしているエンジニアを紹介

わたしの身近にいる、文章を武器にしているエンジニアを紹介させてください。

ドイツ在住のジャバ・ザ・ハットリさんは、仕事と並行して毎週ニュースレターを書いています。

わたしも欠かさず読んでいて、ニュースレターが届く日はちょっとワクワクしていますね。

とくに印象に残っているニュースレターは、ChatGPTやGeminiなどのAIツールへの「感謝」について書かれた記事です。

🍳 AIに「ありがとう」を言わない人はもう人間らしさを失っているのか
ジャバ・ザ・ハットリ 2024-12-31

この記事では「AIツールをガンガン使っておきながら、自分のタスクが終わるとすぐにタブをとじてしまうのはどうなの」という、わたしたちの行動に注意喚起していました。

ドラえもんの秘密道具をさんざん使ったのに「ありがとう」の一言もいえない。

そんなのび太くんはアカンやろ。

みたいなイメージです。

正直に書くと、わたしはジャバさんのようにAIを「パートナー」として大切にできていませんでした。

ChatGPTに調べ物を山ほどさせ「よし、今日のタスクは終わった！」と、光の速さでパソコンをシャットダウンしていたんです。

しかしジャバさんの記事を読んでから、AIへの向き合い方は大きく変わりました。

いまではAIを単なるツールではなく、仕事の頼れるパートナーとして大切にしています。

ジャバさんは、文章という武器を使って、わたしの行動を大きく変えました。

文章を使って読み手の行動を動かすことが、今週紹介した藤吉 豊さんの本『文章力が、最強の武器である』のメインテーマです。

あなたが書く文章を読者のための武器にしよう

わたしたち書き手は、文章を使って読み手の行動を動かす力があります。

たとえば「忙しくて自炊する暇がない……」と悩むひとり暮らしの人に、体にやさしいコンビニ弁当を提案したり。

「今年の夏も暑すぎじゃね」と汗だくでエアコンの前でアイスを食べている人に、涼しい北海道の観光地をおすすめしたり。

「ChatGPTを使えないフリーランスは仕事を失うよ」と聞いてビビりまくっている人に、AIは脅威ではなく、頼れる相棒に変える方法をやさしく教えたりもできます。

読者のためになる、読者の役に立つ文章を書けたら、きっとより良い社会になりますよね。

X（Twitter）のタイムラインでよく見るような、特定の人を誹謗中傷するための「武器」としてではなく。

読者が抱える課題を解決できる「武器」になるよう、これからも文章を書き続けます。

【関連記事】以前のニュースレターで紹介した、藤吉 豊さんの本を読んだ感想⤵️

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キタノドロップ　完全在宅のライター 2025-06-05

おわりに

今回の記事を書きながら、プログラマーの思考をもっと深く理解したいという思いが強くなりました。

彼らの使う技術に触れるため、HTMLの学習を始めています。

慣れない作業で試行錯誤しまくりですが、コードの向こう側にいる「読み手」を想像する点は、文章を書く作業と同じ感覚ですね。

HTMLを書いた経験も、あなたのライティングをパワーアップさせる情報として、いつかお届けできるよう頑張ります。

【ニュースレターで紹介した本の広告コーナー】

>>>文章力が、最強の武器である。

キタノドロップが参考にしているYouTube⤵️

>>>セイト先生の初心者向けHTML動画

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それでは、来週の木曜日におあいしましょう。

PS

キタノドロップは、Kindle作家としても活動しています。

ここまでニュースレターを読んでくれたあなたは、わたしのkindle本も楽しめるはず。

Kindle Unlimited会員さんはすべての本を無料で読めるので、お気軽にチェックしてみてください⤵️

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