今週は『新しい文章力の教室』を読みました。

今回紹介する本は、2015年に発売されました。

発売から10年経ちますが、いまだにAmazon売れ筋ランキングで1,773位にいらっしゃいます。

わたしもずーっと気になっていましたが、これまで本を手に取ることはありませんでした。

ただ、ニュースレターを書くためにKindleストアをウロウロしていたところ、本が目に飛び込んできたんです。

「まだ読んでいないの？」「いま読むべきタイミングじゃない？」みたいな（笑）

買いたいときが買い時、ということで本をポチることに。

読んだ感想としては「もっと早く手に取るべきだった～」と後悔しましたね。

『新しい文章力の教室』に寄せられたレビューの数は、1,606件。

わたしは1,607件目のレビューをつけさせてもらいました。

Webライターとして活動を始めたころに、読みたかった1冊です。

ナタリー式トレーニングとは社内マニュアル

本の内容を説明すると、ニュースサイト『ナタリー』の新人研修を書籍化したものです。

著者の唐木さんが実際に行っているゼミの内容を、文字起こしして編集したんだとか。

書籍を読むだけでナタリーが記事を書くときに気をつけているポイントや、禁止事項などを身につけられますよ。

わたしも本業でWebライターをしているため、大手メディアのマニュアルは興味津々です。

ぶっちゃけると、クライアントさんから共有されるマニュアルを読み込み、よい部分だけをキタノドロップ個人のメディアに活用しています。

わたしがクライアントワークを選んだ理由は、お金をもらいながら自分の発信をレベルアップさせたいという下心も（内緒にしてください）

その点でもナタリーの社内マニュアルを読めただけで、本の元が取れたと感じました。

さいごまで読まれる文章を書くことは難しい

『新しい文章力の教室』のメインテーマは、よい文章を定義することです。

ナタリーの考えるよい文章とは、記事が「完読」されること。

完読とは、文章がさいごまで読まれることを指します。

そもそもインターネット上にある記事を、さいごまで読む人はいません。

Webライティング業界に「4つのNOT」と呼ばれる言葉があることをご存知でしょうか？

具体的に説明すると、文章の書き手は読み手が持つ心理的な壁（NOT）を乗り越える必要があるんです。

4つのNOT

・NOT OPEN（検索画面を見ても記事を開かない）
・NOT READ（記事をクリックしても読まない）
・NOT BELIEVE（記事を読んでも内容を信じない）
・NOT ACTION（内容を信じてくれても記事で紹介した商品を買ってくれない）

4つのNOTを打ち破るため、わたしたち書き手は脳みそに汗をかきながら試行錯誤しています。

そんな試行錯誤を減らしてくれるノウハウが、書籍の中に書かれていましたよ。

サービス業の経験者は、書き手の素質をもっている

『新しい文章力の教室』を読んで、サービス業の経験者はWebライターにすぐ転職できるなと感じました。

サービス業って、お客さんを丁寧に観察して、求めていることを提供する仕事じゃないですか。

たとえばガストでハンバーグを食べていると、定員さんはすぐにお水をついでくれます。

AEONでトイレの場所がわからずウロウロしていると「なにかお探しですか～」って声をかけてくれますよね。

スキー場のリフトに乗るとき、リフトマンが椅子に積もっていた雪を素早いほうきさばきで払ってくれて感動した記憶もあります。

同じように書き手も、読者がストレスを感じないように配慮する仕事です。

読み手の立場になり「ここは伝わりにくいな」「この表現は誤解を招きそうだ」と考えながら、文章を書いては消し、書いては消しを繰り返しています。

お客さんのことを気にかけているサービス業の人は、読者の気持ちを察するWebライターの仕事にも向いていると感じました。

わたしも18歳～37歳までサービス業をしていたので、接客経験をフル活用して文章を書いております。

文末表現を増やす裏ワザを紹介

さいごに読者のストレスを軽減できる裏ワザを紹介します。

『新しい文章力の教室』にも書いてあった、文末表現を増やすコツをお伝えしましょう。

以下の文章を見てください。

わたしは〇〇さんの意見に反対です。
理由は〇〇だからです。
たとえば他のサブスクも、月額〇〇以上だからです。

このように文末の「です」が連続すると、読者に小学生の作文のような印象を与えてしまいます。

文末表現のバリエーションを増やすことは、とても大切なんですよ。

ビジネスで使う文章なら、以下の表現を使って単調な書き方にならないよう気をつけています。

文末表現の例

・～です｜キタノドロップのKindle本はおもしろいです。
・～ます｜わたしはみんなの討論会に参加します。
・～でしょう｜ニュースレターを読んでいるあなたはリテラシーが高いでしょう。
・～ました｜お誕生日キャンペーンが終わりました。
・～ません｜だれもタイガーマスクの正体を知りません。
・～ましょう｜あなたもニュースレターを書き始めましょう。
・～ください｜朝起きたら大喜利をしてください。

↑が基本形。

ここから裏ワザを紹介させてください。

書き手にキャラクターを設定して、文末表現を増やす方法です。

キタノドロップは田舎キャラを演じているため、以下の文末表現も使えます。

・～だべ｜今日は図書館に行くんだべ。
・～が｜今日はセイコーマートに行くが。
・だ｜今日は札幌さ行くだ。
・～すけ｜残業なくなったから早く帰るすけ。
・じゃ｜なまら雪降ったけど大丈夫じゃ。

この裏ワザは、方言を使う地域に住んでいる人におすすめです。

わたし以外にも、オリジナルの文末表現を使っている書き手を紹介させてください。

江の島に生息する海辺のネテロさん⤵️

僕はカルロスさんの意見に賛成ですねぇ。

編集者 藤原華さんは話し言葉でnoteを書いています⤵️

・本当にごめん！
・ライブ配信で回答するよ～！
・チャンネル登録してね♡

元プロボクサー 竹原慎二さんは、男気あふれる文末表現を使います⤵️

・待っとるわ。
・遊びにきてや。
・じゃあの。

自分のキャラを設定すると、記事を書くときに文末表現を増やせます。

ひとつ注意点があり、キャラ全開で書く文章は自分のメディアに限定してください。

クライアントへ納品する記事の文末をむちゃくちゃにすると、98％の確率で怒られますよ。

おわりに

今週のニュースレターは、わたしが住む村の図書室で書きました。

ニュースレターをここまで読んでくれたあなただけに、ビックニュースをお伝えさせてください。

なんと。

村の図書室に。

エアコンが設置されました～！

	キタノドロップ｜北海道在住のライター
	@kitanodrop

村の図書室。
いつのまにかエアコンが設置されている～
2025年で、1番テンション上がりました。

— キタノドロップ｜北海道在住のライター (@kitanodrop) June 29, 2025

村民税を毎年払ってよかったと感じるトピックです。

これからも図書室をフル活用して、ニュースレターを書いていきます。

【紹介した本の広告コーナー】

>>>新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

今回のニュースレターが参考になったら、下にあるハートマークをポチっていただけると嬉しいです。

それでは、来週の木曜日におあいしましょう。

PS

キタノドロップは、Kindle作家としても活動しています。

ここまでニュースレターを読んでくれたあなたは、わたしのkindle本も楽しめるはず。

Kindle Unlimited会員さんはすべての本を無料で読めるので、お気軽にチェックしてみてください⤵️

>>>Kindleストア｜キタノドロップ著者ページ