今週は『書くのがしんどい』を読みました。

これ、Webライターなら誰もが経験する「あるある」だと思います。

クライアントから「転職サイト　おすすめ」といった記事のキーワードを渡されると、なぜかスムーズに筆が進む。

頭の中に記事の構成が浮かび、指が自動的にキーボードを叩いてくれる感覚です。

ところが、いざ自分のnoteやブログを書くためにパソコンの前に座ると、タイピングの指はピタリと止まっちゃうんです。

「なにか書くネタはないかな？」と、おもむろにX（Twitter）を開きます。

タイムラインの投稿に夢中になり、気がつくと1時間があっという間に過ぎていた。

「えっ、もう23時を回っているの？」

「早く書くテーマを決めないと！」

罪悪感と焦りだけが心に積み重なる夜。

このような経験ありませんか？

わたしのように「noteやブログを書くのがしんどいよ……」といった状況を救ってくれる本が、今週紹介する1冊です。

書籍の中にはブログやnoteだけでなく、音声配信やX（Twitter）で発信活動をしている人にも応用できるノウハウが詰まっていましたよ。

そもそも、自分のコトを書こうとするからタイピングが進まないんだよ

と、著者の竹村さんは、本の中で指摘していました。

分かりやすく説明すると、自分の経験には限りがある。

毎日同じ生活を繰り返していれば、書けるネタもすぐに底をついちゃいますよね。

ってことです。

頭の中をガサゴソ探っても「この話しは前に書いたな」「このエピソードはおもしろくないかも」と、アイデアを却下してしまうのでしょう。

では、どうすればよいのでしょうか？

竹村さんが提案する方法は、めちゃくちゃシンプルです。

「書くのがしんどいと悩んだら、取材やインタビューをして他の人を紹介すればOK！」

自分の頭の中からコンテンツをひねり出すのではなく、他人の経験や知識を紹介する。

「他力本願でコンテンツを作ればええやん♪」といった方法です。

自分の人生経験だけだと、いずれ書くことはなくなります

わたしもブログを始めたころ、同じ壁にぶつかりました。

「自分のコトはすべて書いてしまった」

「もう書くネタがないんだけど……」

と、途方に暮れる日々が続いたんです。

必死になったわたしは、生まれてから現在までのおもしろエピソードを紙に書き出し、なんとかブログネタを絞り出そうとしました。

ただ、わたしの人生を振り返ると、波乱万丈なトピックは少なく、読者さんがよろこぶコンテンツを作れそうにありません。

「ブログやめようかな～」と感じていたとき、先輩ブロガーから意外な提案を受けたんですよ。

「プロレス観戦のブログ始めてみたら？」

「観戦レポートをブログに書けばネタに困ることもないじゃん！」

当時のわたしは、毎日のように配信サービスを活用し、プロレスを見続けていました。

コロナウイルスが流行した時期で、外出自粛となりヒマを持てあましていたんです。

パイセンからのナイスな提案のおかげで、さざなみのような生涯を送ってきたわたしにも書くことが増えました。

「プロレスを見る→記事を書く→またプロレスを見る」のサイクルを繰り返し、充実した日々を過ごせたんですよね。

他人のコンテンツを紹介するだけで、発信活動は継続できると感じたエピソードです。

ライターではなく、編集者の立場になろう

わたしのように「人生さざなみ」のあなたは、編集者として発信することをおすすめします（←かってに人生さざなみって決めつけるなよｗ）

書籍の中にも興味深いことが書かれていました。

「書く」という行為がしんどい人は、取材して編集すると楽しめるよ。

編集者として実績を積み上げてきた、竹村さんからのアドバイスです。

実際、おもしろいコンテンツを作り続けている人を観察すると、取材を軸にしている発信者の多さに驚かされます。

ここでいう取材とは、直接人にあうインタビューだけではありません。

人気発信者のコンテンツを読み込んだり、AIツールを使い倒したりする行為も取材に含まれます。

たとえば、インフルエンサーのイケダハヤトさんは「うわっ、これおもしれー♪」と感じるテクノロジーや最新ツールを日々紹介し続けていますよね。

イケハヤさんへのインタビュー記事⤵️

🎙️「ぼくは本当に伝えたい、技術的に深い話がしたいので音声配信を続けています」イケハヤさんにインタビュー
音声配信ラボ 2024-06-27

みんなのニュースレターの人気配信者であるジャバ・ザ・ハットリさんは、世界的クリエイターのコンテンツをわかりやすく解説。

🎤 世界最大のポッドキャストを配信する男ジョー・ローガンはどうやってマイク１本で世界を変えたのか
ジャバ・ザ・ハットリ 2025-05-20

テツメモさんは、AIツールを鬼のように使い倒して、ニュースレターに情報をまとめてくれています。

【ゼロイチ脱出術】GeminiのDeep Research→Canvas→AI機能でアイデア発想が止まらなくなる活用方法
テツメモ｜tetumemo 2025-06-09

つまり、コンテンツの素材部分は、取材相手にまかせているんですよ。

あなたの役割は、取材相手の魅力をどうやって読者に伝えるかを考えること。

自分の頭の中から無理やりコンテンツを絞り出すよりも、はるかにラクで楽しい作業だと感じております。

最近、キタノドロップも取材しました

江の島に住んでいる海辺のネテロさんを強引に捕まえて、取材させてもらいました（お忙しいのにありがとうございます！）

ネテロさんからは、発信のネタを探す方法と、おもしろいコンテンツの基準について教えてもらえたんですよ。

ネテロさんはWebライターとしての活動に加えて、企業の情報発信をサポートする仕事もしています。

彼からは、専業Webライターとは異なる視点の話を聞くことができ、とても参考になったんですよね。

取材のメリットは「自分以外の視点から世界に触れられる」ことだと感じています。

ネテロさんとの雑談の中でおもしろかったことは、格闘家の青木真也選手に関するお話です。

ネテロさんは総合格闘技のファンなので、青木選手を格闘家として見ています。

一方、プロレス好きのわたしにとって、青木選手はプロレスラーなんですよ。

同じひとりのファイターについて語っていても、語る人のバックボーンが違うと異なる魅力が浮かび上がる。

ネテロさんへの取材を通じて、多角的な視点の大切さを再確認できました（あざっす！）

ネテロさんへの取材は、こちらの記事にまとめています⤵️

購読ありがとうございます！特別なインタビューをお届け
キタノドロップ　完全在宅のライター 2025-05-24

おわりに

今回のニュースレターでは「書くのがしんどい」あなたに向けて、取材へのチャレンジを提案させていただきました。

わたしのニュースレターでも、毎週1冊本を取材し、他力本願でコンテンツを作り続けています。

竹村さんの著書には「書くことがなくてしんどい」から派生した「読者に伝わらなくてしんどい」「記事が読まれなくてしんどい」の解決策も書かれていました。

わたしもタイピングがしんどいと感じたときに、読み返したい1冊です⤵️

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それでは、来週の木曜日におあいしましょう。

PS

キタノドロップは、Kindle作家としても活動しています。

ここまでニュースレターを読んでくれたあなたは、わたしのkindle本も楽しめるはず。

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