🖊️推しのために使ったお金と時間は、本当にあなたの意思ですか?

【38冊目】直木賞作家 朝井リョウさん『イン・ザ・メガチャーチ』を読んだ感想

「……なんで、こんなにお金も時間も使ってるんだろう」


ふと冷静になり、そう思ったことはありませんか?

CDを何十枚も買ったり、YouTubeを何度も見返したり。


推しの笑顔が見たくて、ランキング1位にしてあげたくて、安くないお金をつぎ込む日々。

わたしもプロレスを推しているので、めちゃくちゃ気持ちがわかります。


でも、その熱狂の裏側には、あなたの純粋な気持ちだけでなく、運営が意図的に仕掛けた競争の仕組みがあるのかもしれません。


今回紹介する本は、直木賞作家 朝井リョウさんの小説『イン・ザ・メガチャーチ』です。

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この小説には、アイドルの運営がファン心理を巧みに操り、CDを大量に購入させたセールスライティングが描かれていました。


「え、なんか怖い……」


そう思いました?

でも、もしあなたが「自分のnoteやKindle本をもっと売りたい」「発信活動で稼ぎたい」と思っているなら、今回のニュースレターは参考になるはず。



はじめてこのニュースレターを読む方へ。

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わたしたちはいつも、推す側(消費者)です

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お金を払い。

時間を使い。

気づけば推しに熱狂している。


でも、そろそろ推される側(仕掛ける側)に回りませんか?


「え、わたしが表舞台に立つとか無理でしょ……」


と、思うかもしれません。

でも、ここ数年で広がりつつある、推され活なら可能です。


推され活とは⤵️

発信者や個人事業主、インフルエンサーなどが、フォロワーから推しとして選ばれるための活動。
SNSでの発信や、フォロワーとのZoom交流会など、日常のコンテンツを工夫して「応援したくなる」関係を築くことです。


X(Twitter)で朝活をやってるあの人とか、オフ会でフォロワーさんと交流してるインフルエンサーがイメージしやすいと思います。

そして、文章の力を使うと、推される快感が一気に加速しますよ。

※以下、小説のネタバレあります。


予約15万枚。それでも人は、なぜ不安になるのか?

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『イン・ザ・メガチャーチ』の中に、こんなシーンがありました。


Bloome(ブルーミー)というアイドルグループのデビューが決まり、CDの予約枚数が15万枚に達した。

運営はこの数字をファンに発表し、さらに予約枚数を増やしたいと考えています。

あなたなら、どう発表しますか?


A:「デビューシングル予約15万枚を突破!追加予約受付中です」

B:「デビューシングル予約15万枚を達成!感謝を込めて特別企画を実施」


実際、仕事で書く文章なら、このどちらかになるはず。

ポジティブだし、CDが15万枚も予約されたことはスゴイことです。


でも、小説の中の運営は違いました。

彼らはこう書いたんです。

デビューシングルの予約が15万枚に迫り、ますます大注目のグローバルボーイズグループ・Bloome。その初パフォーマンスにどうぞご期待ください。

引用:『イン・ザ・メガチャーチ』364ページより


一見すると、普通の告知です。

でも、ここには強烈な「毒」が仕込まれていました。


実はBloomeには、ライバル関係にある「WAP」というグループがいます。

そしてWAPのデビューCDは、30万枚も売れていたんです。


運営はあえて15万枚という数字を出すことで、ファンの脳内に比較を生ませました。

小説に登場するファン達は、WAPが30万枚もCDを販売した実績を当然のように知っています。


「え、WAPは30万枚だったのに、Bloomeはまだ15万枚なの?」

「やばい、このままだと推しが負けちゃう……!」

「わたしたちがなんとかしなきゃ!」


ファンはCDが15万枚も売れた喜びではなく、ライバルグループに負けている焦りを感じ、追加でCDを購入します。


運営は「CDをもっと買ってください」とは一言も言っていません。

ただ、予約枚数を書いただけ。


それなのに、ファンは自ら財布を開き、追加でCDを買い始めました。

これが、仕掛ける側の視点。


そして、セールスライティングは、恐ろしくもあり強力なのです。


なぜ、推し活にハマるのか

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少しだけ、視点を変えてみましょう。

なぜわたしたちは、これほどまでに推し活にハマるのでしょうか?

それは、現実世界で頑張っても報われないからかもしれません。


Webライターとして毎日必死に記事を書いても、クライアントからは事務的な修正指示が届くだけ。

SNSで有益な情報を発信しても、アルゴリズムの気まぐれで「いいね」が1つもつかない。


「こんなに努力しているのに、なぜ生活が楽にならないの?」

「まだまだスキルが足りないから、もっと勉強しなくちゃ!」


成果が出ない理由を自分のせいにして、自己肯定感が削られていく。


一方、推し活では、CDを買えばランキングが上がり、動画を再生すると再生回数が1つ積み上がります。

そこには、理不尽に感じるフィードバックや、正体の見えないアルゴリズムの影響が少ないです。

少なくとも、自分の行動が数字として返ってくる感覚を得られます。


でも、ここで一つ大切な事実をお伝えさせてください。


あなたの応援は、誰かが意図的に設計したもの

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推し活を通じて得られる安心感や達成感はクセになりますよね。

けれど、その心地よさの裏側には、運営が「ファンはこれで喜ぶ」と計算して作ったストーリーがあるかもしれません。

わたしたちは知らず知らずのうちに、そのストーリーを追いかけているのです。


この構造はクライアントワークにもよく似ています。

誰かが作ったルールの中で、誰かの目的や利益のために、貴重な時間とエネルギーを注ぎ込む。

推し活もクライアントワークも、仕組み上で動いている点は共通しています。

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推し活で心を癒やしていると思いながら、もしもその実態が消費行動の罠だったとしたら?

わたしたちを動かしているのは、数字や情報の仕組みかもしれません。


とはいえ、数字そのものは、ただの事実です。


けれど、数字をどんな文脈で、どんな比較と一緒に見せるかによって、受け手の感情は驚くほど簡単に揺さぶられます。


数字は事実。でも、感情は動かせる

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ここまでニュースレターを読み、こんな考えがよぎった人もいるはず。


「なるほど、ライバルと比較させればいいのか」

「これ、わたしのnote販売にも使えるかも……」


そう気づいたあなたは、もう推す側ではなく、仕掛ける側に立っています。


たとえば、高市早苗さんの支持率に関する報道を思い出してください。

支持率63%という数字に対し、あるメディアは「内閣支持率、初の下落!」と書き、別のメディアは「依然として支持率6割超え」と書きました。

記事に使われた数字は同じ63%。


でも、誰と比べるか、どう切り取るかによって、受け手の感情を操作できるんです。


これをマーケティング業界では、フレーミング効果と呼びます。

ちょっとイメージしにくいので、具体例を紹介しますね。

ポジティブ→糖質90%OFF
ネガティブ→糖質10%保有


ポジティブ→いまなら30%OFF
ネガティブ→明日から30%値上がりです


ポジティブ→月額980円でプレミアム機能を使い放題
ネガティブ→無料プランだと機能制限があります


このように、同じ数字でも見せ方で感情が180度変わるんですよ。


もし、あなたのnoteやKindle本が売れていないなら、商品の質が悪いからではありません。

数字の使い方を、まだ理解していないだけなんです。


今日から、数字を味方につけませんか?

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「でも、具体的にどう書けばいいの?」

「私の商品にライバルなんていないし……」


そんな声が聞こえてきそうです。


たしかに、ただ数字を並べるだけでは逆効果になることも。

そのため、この先にある有料部分では、数字と人間心理に関する情報をお届けします。


小説の事例をさらに深掘りし、あなたの発信活動にそのまま使える形に落とし込みました。


・天気予報から見るフレーミング効果

・仮想敵はプロレスから学べ

・仮想敵の作り方

・X(Twitter)を活用したリサーチ術


わたしたちはいつも、誰かを応援する推す側でした。でも、今日から推される側に回りませんか?


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